当クリニックの手術はすべて日帰りとなります。
初診を含めて手術日までに3回程、お越し頂き準備を進めていきます。
手術日はお付き添いの方が必要になります

治療の流れ

  • 問診
    患者様の眼の状態やお体の健康状態についてお伺いします。
  • 初診検査
    白内障の有無、症状の進行具合など確認します。
  • 術前精密検査
    手術に必要な精密検査を行います。
  • 眼内レンズの決定
    移植する眼内レンズの決定、最終確認を行います。
  • 点眼
    手術日の1週間前から抗菌の目薬をさします。
  • 手術
    手術は片眼5分ほどで終了します。 (白内障の進行具合によって時間は変動します)
  • 帰宅
    手術後、体調が落ち着きましたらお付き添いの方と一緒に帰宅して頂きます。

当クリニック白内障手術概要

当クリニックでは日帰り白内障手術を診療の中心としています。
手術は点眼麻酔で2mm以下の小さな創口から行われます。
角膜切開で手術を行いますので、出血も無く、ワーファリン等の抗凝固薬を服用中の患者様でも、服薬を中止することなく安全に手術を受けることが可能です。
術前に角膜乱視のある方は、乱視矯正用のトーリックレンズを移植します。
遠近両用の多焦点眼内レンズもご希望により適応のある患者様には使用しています。

  • 点眼麻酔、角膜切開による無出血・無縫合・無眼帯の白内障手術
  • 出血のない角膜切開のため、抗凝固剤服用中、透析中の方でも治療を中断せず手術が可能
  • 2mm以下の極小角膜切開、フェイコ・プレチョップ法による術式を採用
  • 非球面眼内レンズの他、遠近両用多焦点眼内レンズ・乱視矯正用眼内レンズを使用

当クリニックでは手術当日のお付き添いをお願いしております。
患者様の症状によって術前術後の受診時からお付き添いが必要と判断させて頂く場合がございますので予めご了承ください。

手術後のケア

手術後、ものを見ることに制限はありませんが、数分で終わるとしても、白内障手術は決して簡単な手術ではありません。
「手術後の1カ月間」をていねいにケアすることで、その後の一生分の視力を確保することができます。
この大切な時期に無理をしてしまうと、将来的に問題が発生する場合がありまので細心の注意が必要です。

傷口が固まるまでは要注意

手術した直後は、細菌感染がいちばん怖いことです。
傷口が完全に閉じるまでは感染を起こさないよう細心の注意が必要です。
手術後1週間以内は強く目をつぶったり、こすったり、重い荷物を無理に持ってふんばったりすると、傷口が開いてばい菌が入ってしまうこともあります。
寝ている間に無意識に目を触ってしまうといけないので、手術後1週間はプラスチック製の保護メガネをつけてお休み頂きます。
また、手をきれいに洗って、清潔にして過ごすようにしましょう。
傷が開いて目の中の水が外に漏れたときは、温かい涙が出るように感じます。
目をこすったりして温かい涙が出たときには、傷が開いた可能性があり危険です。
すぐに抗菌剤の目薬をさし、当クリニックまでご連絡ください。

洗顔・洗髪・入浴

1週間は水をかけて顔を洗うのは控えてください。
顔は眼のまわりを避けて、清潔なタオルで拭いてください。
手術が終わった当日は首から下のシャワーのみ、入浴は翌日からになりますが、自宅での洗髪は1週間控えて頂きます。
手術の翌々日からであれば美容院での洗髪は可能です。
自宅では1週間を過ぎれば目を閉じての洗顔、洗髪ができます。
入浴後は必ず抗菌剤の点眼薬をさして頂きます。

メイク

メイクは目のお化粧でなければ1週間を過ぎればかまいません。
目のまわりのお化粧、アイシャドウ、マスカラ、アイラインなどは手術後1ヶ月を過ぎるまではできません。

点眼薬

手術直後は3種類の点眼薬をさします。
点眼する際は、目のまわりを専用のコットンできれいに拭いてから行いますが、点眼薬の先がまつげや皮膚に触れないようにしてください。
また、それぞれの点眼薬をさす間隔は2~3分あけてください。
連続して点眼薬をさしてしまうと、薬が薄まって効果が弱くなってしまいます。
炎症の状態によって、手術後1~2週間目で点眼薬は2種類に減りますが、点眼は1~2カ月続けて頂きます。

手術後の見え方

当クリニックでの白内障手術は、できる限り患者様の目に負担をかけないように気をつけて行いますが、進行した白内障の場合には、通常より多くの超音波エネルギーを使うので、一時的に角膜がくもってしまう場合があります。
明るさは取り戻したものの、霧がかかったような見え方になることがありますが、時間とともに改善しますので心配はいりません。
核白内障が進行して、水晶体が茶色くなってしまっていた方は、手術後、急にきれいな眼内レンズを通して見るようになるので、色彩に違和感が出ることがあります。
また、光の通りが急に良くなるので、まぶしさを感じる方もいます。
たいていはすぐに慣れてしまいますが、まぶしさが気になるときにはサングラスを使用するのも良いでしょう。

日常生活

散歩やウォーキング、買い物や日常の炊事はまったく制限ありませんので、普段通りに行ってください。
ただ、下を向いて力むことは避けて頂きたいので、重いものを持つのは控えてください。
力仕事や布団の上げ下ろしなど、1カ月は控えてください。
車の運転は、視力が0.7以上あれば大丈夫ですが、念のため医師の許可が下りるまではなさらないでください。
眼内レンズを入れたことで、以前の見え方と距離感が変わることがあるので、慣れるまでは十分注意して運転なさってください。
汗が目に入るといけませんので、運動は手術後1カ月控えてください。
目に振動や圧力が加わるのも良くありません。
水泳も、ゴーグルをつけて、しっかりと目に水が入らないようにして頂ければ、手術後2カ月以降で始めてかまいません。
3カ月を過ぎれば安心ですので、フルに運動を楽しんでください。

メガネの再作

白内障手術後は、水晶体を完全に取り替えていますので、メガネの度数は変わり、今まで使っていたメガネは合わなくなります。
新しいメガネは、視力の落ち着く手術後1カ月以降に作成されることをお勧めしています。
手術で手元の見える眼内レンズを選択された方は、遠方がはっきりと見えませんので早めに作成されることをお勧めします。
当クリニックでメガネ処方をご希望の方は予約にて承りますので事前にご相談ください。
眼鏡店によっては、メガネ作成後の度数が変わった場合に、保証期間中であれば無料でレンズの交換を行ってくれるお店もありますので、お仕事の都合などで手術後すぐにメガネが必要な方には「レンズ保証」を導入されている眼鏡店をお勧めします。
用途にあったメガネを眼鏡店とご相談ください。

手術後のコンタクトレンズ・レーシック手術

手術後3カ月を過ぎれば、コンタクトレンズを装着することができます。
また、レーシック手術によるタッチアップも角膜に問題なく、適応であれば3カ月を過ぎれば可能になります。
※レーシック手術は当クリニックでは行なっておりません。